「進路支援型」放課後等デイサービス『one step』

【協力企業にインタビュー】鈴也ファーム・鈴木代表が語る"子どもたちの可能性"

「任せて、自信につなげる」― 鈴也ファーム・鈴木代表が語る子どもたちの可能性

横須賀市西部・林地区の豊かな自然の中で、玉ねぎ、白菜、キャベツ、枝豆、とうもろこし、カラフル野菜など多彩な野菜を栽培する鈴也ファーム。農業高校生の受け入れや農福連携にも長年取り組み、地域に根ざした農業経営を続けています。

今回は、春の職業体験を振り返りながら、子どもたちの成長の可能性や今後の中高生キャリア支援事業について、鈴木代表にお話を伺いました。

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一生懸命に取り組む姿勢が印象的だった春の実習

今回の職業体験について最初に伺うと、鈴木代表は開口一番、

「みんな本当に一生懸命やってくれて、すごく助かりました」

と笑顔で振り返ってくださいました。

参加した生徒たちは、それぞれが自分なりの役割を見つけながら作業に取り組んでいました。説明を理解して主体的に動く生徒、仲間をサポートする生徒、農業への関心を持って意欲的に取り組む生徒など、一人ひとりの強みが発揮されていたそうです。

また、保護者の方からは、

「職業体験以来、野菜に興味を持ち、家でもプランターで育てています」

という声も届いているとのこと。

農業体験が、子どもたちの新たな興味や挑戦につながっていることが伝わってきました。

(※下の写真は、この春に子どもたちが植えたとうもろこし。順調に成長しています!)

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課題の中にこそ成長のヒントがある

もちろん、初めての農作業ですべてが順調だったわけではありません。

作業の途中で集中力が途切れたり、手順を飛ばしてしまったりする場面もありました。しかし、その際には別の生徒が自然にフォローに入り、お互いに支え合いながら作業を進める姿が見られたそうです。

鈴木代表は、生徒同士が自然に助け合う姿を頼もしく感じる一方で、できる子の力をさらに伸ばしてあげたいとも感じたといいます。

「仲間をフォローしてくれる姿は本当に頼もしかったです。ただ、フォローに回ってくれた子は、本来ならもっと高度な作業にも挑戦できる力があるはずです。だからはがゆいというか、できる子にはもっと任せて、その子自身のさらなる成長につながる機会を増やしていきたい。それぞれが自分の力を活かしながら挑戦できる環境をつくっていきたいと感じました。」

農業には植え付け、収穫、運搬、管理など、その時期ごとにさまざまな仕事があります。

体力を活かせる仕事もあれば、丁寧さや集中力が求められる仕事もあります。

「農業には本当にたくさんの仕事があります。その子に合った役割を見つけることができるんです。」

一人ひとりの特性や得意なことを見極めながら仕事を任せていくこと。それが自信や成長につながると鈴木代表は考えています。

(※取材当日は農業科に通う高校生も実習に来ていました)

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「『できた』という経験が、自信になる」

鈴木代表は、安全に配慮しながらも、子どもたちにできるだけ実際の仕事を経験してほしいと考えています。

農作業では鎌やハサミなどの道具を使う場面もありますが、「危ないから」と最初から遠ざけるのではなく、安全を確保したうえで実際の仕事に触れる機会を大切にしたいと語ります。

「『自分にもできた』という経験が、その子の自信になると思うんです。」

そうした本物の経験が、将来の働く力や自己肯定感につながっていくのかもしれません。

目指すのは2年後の未来

今回、特に印象的だったのは、鈴木代表が描く長期的なビジョンでした。

職業体験を単発のイベントで終わらせるのではなく、継続的な学びの場として育てていきたいという考えです。

「半年に一回、一年に一回体験に来るだけでは、楽しかった思い出で終わってしまう。」

現在参加している生徒たちが継続的に経験を積み、卒業後に鈴也ファームで働く選択肢を持てるようになったり、新しく参加する後輩たちを支える存在になったりすることを期待しています。

だからこそ目指すのは「2年後」。

「『じゃあ僕が教えるからついてきて』と言える子が育ったら最高ですよね。」

特性に理解のある同じ経験を積んだ先輩が後輩を支える。

そんな循環が生まれれば、子どもたちにとっても、受け入れる農家にとっても大きな力になります。

そして何より、

「自分は役に立てる」

「自分を必要としてくれる人がいる」

という実感につながっていきます。

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畑で聞いた、こぼれ話

振り返りの後、畑を案内していただきながら、農業を取り巻くさまざまなお話も伺いました。

その中で話題になったのが、野菜の袋詰めに使われるビニール袋のことです。

近頃は国際情勢の影響もあり、一部の農家では袋の調達が難しくなったり、価格高騰に悩んだりする声も聞かれるそうです。

そんな話題の中で、鈴木代表はこんな話をしてくださいました。

「ほかの国を見てみると、日本のように野菜を一つひとつビニール袋に入れて販売している国ばかりではありません。紐で束ねたり、そのまま陳列したり、量り売りが当たり前だったり・・・。」

さらに、

「この機会に、日本でも販売方法を見直してもいいんじゃないかなと思うんです。ごみも減らせるし、農家としても袋詰めの手間やコストを減らせる。その分、栽培や品質を良くするための仕事などにもっと時間を使えるようになるかもしれません。」

私たちが普段手にする野菜の裏側には、栽培だけでなく、収穫後の選別や袋詰め、出荷準備といった多くの工程があります。

畑での何気ない会話からも、農業の現場が抱える課題や工夫など、農業者の視点に触れることができました。

子どもたちへのメッセージ

最後に、これから職業体験に参加する子どもたちへのメッセージをいただきました。

「農業には本当にたくさんの仕事があります。最初からうまくできなくても大丈夫。続けていく中で、自分に合った仕事や役割はきっと見つかります。」

そして、

「一人ひとりに、それぞれの良さや得意なことがあります。農業にはいろいろな仕事があるので、その力を活かせる場面も必ずあると思うんです。」

と語ってくださいました。

今回のインタビューを通して印象的だったのは、「できることを任せていく」という鈴木代表の姿勢です。

一人ひとりの可能性を信じ、その力を発揮できる役割を一緒に考えていく。そんな積み重ねが、子どもたちの自信や将来の選択肢につながっていくのだと感じました。

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鈴也ファーム 基本情報

  • 農園名:鈴也ファーム(SUZUNARI FARM)

    代表者:鈴木 優也

    所在地:〒238-0315 神奈川県横須賀市林2-15-3

    アクセス:京急バス「林四ツ角」バス停下車 徒歩5分

    主な栽培品目:常時40種類、年間を通じて約80種類の「よこすか野菜」(玉ねぎ、白菜、キャベツ、枝豆、カラフル人参、大根、ジャガイモ、オクラ、ピーナッツかぼちゃ等)

  • 鈴也ファームのこだわり:

    ① 海風が育む極上の甘み:東京湾と相模湾に挟まれた丘の上の小高い畑。海からの爽やかな潮風が注ぐため、野菜が本来のうま味と甘みを抜群に蓄えます。

    ② 土の個性を活かした減農薬栽培:小さな畑ごとの土の状態を見極め、それぞれの個性にぴったりの野菜を配置。有機肥料を中心にできる限り農薬を減らして育てています。

    ③ 生で美味しい「レインボー野菜」:紫・白・黄色などカラフルな人参や大根、西洋野菜などを豊富に栽培。切って盛り付けるだけで食卓が華やかになります。

    ④ 「カッコいい農業」への挑戦:外車ディーラー出身の5代目が、生産から販売、地域の子どもたちの育成まで、農業の無限の可能性を自ら体現し発信しています。

  • 野菜の販売所:

    【自宅前 無人販売所(横須賀市林)】:畑からすぐの自宅横に併設。一番新鮮な朝採れ野菜が並ぶ直売所です。

    【地域直売所・取扱スポット】

    ・大型直売所「すかなごっそ」(横須賀市長井)

    ・セントラルキッチン(横須賀市役所 地下)

    ・横須賀温泉 湯楽の里

    ・京急三崎口駅 / かながわ信用金庫 など

    【オンラインショップ(全国発送)】

    ・鈴也ファーム公式Webサイトhttps://www.suzunari-farm.com/

    公式SNSInstagram: @suzunarifarm (農園の日常や旬の野菜情報を発信中!)

    関係リンク:ヨコスカイチバン ヨコスカアグリファミリー

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地域の未来を担う子どもたちが、"働くこと"を通して自信や社会とのつながりを育んでいく――。
鈴也ファームの皆さまの温かなご協力に、心より感謝いたします。


横須賀商工会議所

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