神奈川県では、三浦半島地域への移住・定住の促進及び関係人口の創出を図ることを目的に、経営感覚を身に付けた若い農業人(産農人)を育成する研修をスタートしました。

「産農人」とは

「産農人」とは農作物をつくるだけでなく、市場ニーズを理解し流通させることのできるマーケットセンスを持った新しい農業人を指す造語です。横須賀商工会議所と地域の農家・加工業者・飲食店・食品メーカーが一丸となって、将来の農業を担う有用な人材の育成に取り組んでいます。

新時代の農業経営を学んでもらう活動を2018年にスタート。各分野のプロが指導する実践型の研修プログラムに多くの若者が参加しており、生産物の付加価値を高める「6次産業化」にチャレンジしています。

活動報告

これまでの活動などをご紹介します。

「産農人」メンバー募集中 

農業に関心のある若い世代を対象にした育成講座です。各分野のプロが指導する実践型の研修プログラムを用意して、三浦半島地域での就農・就職の魅力を伝えていきます。生産物の付加価値を高める「6次産業化」にチャレンジする人材を育てます。



『産農人育成プロジェクト』令和6年度 長期コース申込 


 三浦半島で楽しむ農業体験2024(9月21日or10月26日)申込 

産農人を支える事業者

「産農人育成プロジェクト」は横須賀商工会議所が地元関係団体と連携しながら、平成30年度から県立高等学校の生徒を対象に実施しています。

県では、令和4年度、三浦半島地域(横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町)における若い世代の就農を後押ししていくため、この「産農人育成プロジェクト」の活動内容や対象を拡大した事業を実施することとしました。

ヨコスカアグリファミリー・鈴也ファーム 鈴木優也氏


自動車のディーラーを経て家業である農業に就く。横須賀市の西地区、相模湾と東京湾に挟まれた丘の上に畑を所有し、海からの潮風が注ぐ、ミネラル豊富な土壌で野菜を育てている。

「産農人」では、畑で若者らと一緒に汗を流しながら、職業としての農業の魅力とこれからの可能性を伝えている。

ヨコスカアグリファミリー・(有)たのし屋本舗 下澤敏也氏


横須賀市出身。25歳で飲食業界に飛び込み、現在は三浦半島の食材の魅力を発信するレストラン・居酒屋を複数店経営する。フードロスに関する課題意識を強く持ち、規格外野菜を活用した商品開発も手掛けている。「産農人」の参加メンバーとのコラボ商品も数々発表している。食をテーマにしたイベントの運営など、地域の活性化にも貢献している。

ヨコスカアグリファミリー・永島農園 永島太一郎氏


横浜市金沢区で500年以上続く農家。主に菌床栽培によるおひさまシイタケとおひさまキクラゲの生産、加工、直売所での販売を手掛ける。このほかに、きのこ狩り体験や廃菌床を堆肥にした野菜の栽培、農福連携など都市型農業の新しい可能性にも取り組んでいる。

㈱FOOD&風土 長谷川りえ氏(料理研究家)


横須賀市在住。大手食品会社でヒット商品を開発。料理研究家として書籍多数あり。企業・自治体のプロジェクトで地域活性化と新しい価値感を提供する。教育機関の講師、食事業におけるコンサルティング、SDG‘s目標達成のサポートなど地域に貢献する事業を展開している。

カゴメ株式会社

飲料、食品、調味料の大手総合メーカー。「産農人」では、食に関する最新のトレンドやフードビジネスを取り巻く環境の変化を講師派遣などを通じて情報提供。野菜の不足しがちな人や野菜嫌いの子どもに向けた有効なアプローチ方法も指南している。 

協力事業者募集中

「産農人育成プロジェクト」の目的を理解し、その想いに賛同できる事業者を募集します。農業や食品加工を志す若い人材をバックアップしながら、彼ら(彼女ら)の感性や発想力を取り入れて、自社や自店のビジネスに繋げていただきます。

実施場所/事業者各自の農場や加工工場
対象者/横須賀・三浦半島で事業を営んでいる事業者・農家
定 員/1~2事業者
活動日/毎週木曜日 「産農人」メンバーの実習先として受け入れていただきます
申込方法/横須賀商工会議所(046ー823ー0421)へお問い合わせください

横須賀商工会議所へお問い合わせいただき、実際の研修内容を見学した後に、現講師陣と交流を図ります。方向性などの確認をしたうえで、「産農人」メンバーを受け入れてもらい、研修を実施する流れとなります。

これまでの産農人プロジェクト

これまでの「産農人」プロジェクトの様子は、横須賀商工会議所の広報誌「産農人」で見ることができます。 

【主催】神奈川県【委託】横須賀商工会議所

新時代の農業人育成プロジェクト

横須賀商工会議所 横須賀市平成町2-14-4
046ー823ー0421